ね、

塵と水が はいいろの くも になった

きょう あさいちの紅茶が まずかった

お湯をちゃんと 沸騰させなかったの

おいしいセイロンの茶葉がもったいない

塵と水が はいいろの くも になった

あしもとが かげって よくみえないの

マニキュアがうまく ぬれない と

なげく あの子を おもいだして

そのよこで わたしは さいきん

はやりもしない 文庫を よんでいた

しきそのうすい あの子の 耳のした

しろさに 行を追う 目をうばわれたりしながら

わたしは まずい紅茶のあじを

おもいだしたり しながら

はいいろの くもの おもみを

そうぞう しながら

はやるわけの ない ものがたりを

追っていた

ぐらつく あしもと

ピンポンだまのように かるく おちて

りんごのように おもたく ころがる


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