おんなぶろ
四十度のお湯の中
ほてるあたま
さえざえとするこころ
昨日塗ったペディキュアの
赤を見ながら思い出す
久しぶりに観た ホラー映画の恐怖
朝刊の一面はなんだっけ
あの子と食べたランチの美味しさと
あの子の恋人じまん
何気ないものが大事と云うけれど
消えてしまっても構わない
何気ないものに型押しされた固体から
水を孕んだ筆でつつかれた
ふやけた存在になりたいと思う
あるいは 粉々になって
あの子の髪の毛に吸い付いていよう
かとも思う
とりあえず 云えることは
お湯に浸かりすぎた肉体は
しわしわになるということ
(溶け出せない固体)
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